阪神がラファエル・ドリスを獲得か?マイナー・メジャーでの投手成績は?
阪神タイガースがデトロイト・タイガース所属のラファエル・ドリ
ス投手の獲得を目指しているという事です。
最速156キロを投げ、長身という事で角度のある速球が投げられると
いうのですが、果たして活躍できるのでしょうか?
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ラファエル・ドリスはどんな投手なのか?
ラファエル・ドリスは1988年2月10日生まれでもうすぐ
28歳になります。ドミニカ出身。
身長195cmの95キロで2006年にキャリアをスタートさせ
ました。5年間はマイナー暮らしでしたが、2011年にAAA
を経験せずにメジャーに昇格し、シカゴ・カブスで1試合だ
け投げました。
その後2013年まで3年連続でメジャーで投げていましたが、
ここ2年間はメジャー登板はなくAAAに所属していました。
球種はほぼストレートとスライダーで割合としては、ストレート
が85%でスライダーが15%ほどの割合となっています。
マイナー時代の成績はどうだったのか?
—————-試合 勝 敗 セーブ 防御率 奪三振率 与四球率
Rk (3年) 21 1 3 0 7.15 10.59 5.03
A (2年) 7 3 1 0 1.80 7.20 5.10
A+ (2年) 41 7 14 0 3.42 6.47 4.37
AA (3年) 65 13 9 5 3.53 6.58 4.29
AAA (4年) 72 8 6 17 4.92 7.89 5.38
合計 206 32 33 22 3.94 7.16 4.67
キャリア開始当初は先発での起用が主でしたが、2011年以降は中継ぎや
抑えに転向しています。今の時代は投手の分業制が常識となっています
ので、なかなか先発完投とはいかないのですが、その事情を差し引いて
も先発時代は完投が1試合もありませんでした。
このマイナー9年間で注目すべきは、与四球率の多さでしょうか?9イニ
ングあたりの四球率が全体では4.67ですが、AAAでは5.38とかなり多い
数値になっています。
4.67自体かなり多いのですが、先発から中継ぎに回ったのも元々のコン
トロールが良くなかったからなのか、それともスタミナ切れでコントロ
ールの精度が落ちていったからなのか・・・、おそらくは前者だと思い
ます。
というのも、AAA時代は1試合も先発をしていないにも関わらず5.38の
与四球率ですからこれはもう元々のコントロールが良くないと考えるの
が自然でしょう。
ただ、驚くべき点もあり9イニングあたりの被ホームラン率が0.35と極
端に低い事です。ほぼ3試合分まるまる投げて1本打たれるかどうかとい
うぐらいの割合で、マイナー通算461イニングを投げ被本塁打が18とい
うのは、脅威の数字という他ありません。
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では、メジャーでの成績は?
——– 試合 勝 敗 防御率 奪三振率 与四球率
MLB(2年) 40 2 4 5.52 5.11 5.32
メジャー2年間の成績ですが、相変わらず四球率の多さは健在です。
で、奪三振率と与四球率を見比べて欲しいのですが、与四球率が上
回っている点です。
これは何を指しているかと言いますと、メジャー通算で奪った三振
よりも与えた四球の方が多いという事です・・・。
これは、先発であろうと抑えであろうと深刻な数値です。奪三振率は
5.11で三振は期待できず、与四球率が相変わらずの多さなのですから
現地点では期待は薄かな・・・と感じてしまいます。
ここ2年間のマイナー成績でも奪三振率は8以上と三振は取っているほう
ではありますが、与四球率は相変わらずの5.5以上という事で、阪神とす
ればかなりガマンの起用となる可能性が高いです。
ちなみにメジャーでの被本塁打率ですが、1.00と低い方ではありますが、
マイナー時代の脅威さは無くなっています。
27歳という事で阪神として見れば、コントロールは矯正可能と見ている
かもしれませんが、過去の阪神の外国人選手の対応を見る限り扱いがう
まくいくはどうかは未知数としか言いようがありません。
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